実は気になる「歯茎」の色

歯茎も黒ずむ?!さまざまな原因と、解決法のご説明。

2020.10.28

執筆:歯科医師(理事長)末光妙子

歯茎の色

ホワイトニングで歯の色がきれいになると、気になってくるのはその周囲の歯茎の色。
職業柄TVを見ていてもついつい目が口元に行ってしまいますが、真っ白な歯が素敵な芸能人でも、歯茎は黒いという方は多いと感じます。

歯のホワイトニングについては世間的にも知られてきましたが、歯茎の色についてはまだあまり知られていないようで、患者様からも度々いろいろなご質問を受けます。
歯茎の色は変わるの?何が原因で歯茎は黒ずむの?どうしたら黒ずみを予防できるの?etc.

そこで今回は、気になりだすと止まらない「歯茎の黒ずみ」の原因と対処法についてお話しようと思います。

 

歯茎の黒ずみの原因


原因はズバリ以下の2つです。
 
  1. タバコや口呼吸による歯茎への刺激から引き起こされる「メラニン沈着」
  2. かぶせ物などの金属による「メタルタトゥー」
 

2つの原因の詳細と、それぞれの対処法

 

「メラニン沈着」について


皮膚などは、通常過度の刺激が慢性的に加わると、刺激から守るためにメラニンをたくさん産生します。日焼けなどをしたときに肌の色が黒くなるのもこのためです。
この働きはメラニン産生細胞があればどこでも起きるのですが、歯茎にもこのメラニン産生細胞は存在しています。
タバコや口呼吸による乾燥、過度なブラッシングによる機械的刺激など、さまざまなものが要因となりメラニンをたくさん産生させてしまうのです。

「喫煙」は、お口に関する様々なトラブルと関係があります。

対処法として、まずは原因となっていることをやめるのが重要です。禁煙や慢性鼻炎を治療したり、ブラッシング指導を受けるなどです。
ただ、こちらはこれ以上メラニンを産生させないということです。
すでに産生され歯肉内にたまっているものについては、歯肉のピーリングで対応できます。
薬剤やレーザーなどで歯茎の表面を軽く火傷させ、歯肉を一層かさぶたの様にして新しいピンク色の歯肉を作らせるという方法です。

 

「メタルタトゥー」 について


メタルタトゥーは、差し歯などの金属を使用した治療あとに見られるものです。

神経の治療のあとには、歯の中に金属の土台を立ててかぶせ物をします。かぶせ物を作るために土台を削り整えて型をとりますが、このときに出た金属の細かい破片が歯肉に入り込み酸化した事で黒くなったり、かぶせ物の裏打ちに使用している金属などが唾液によりイオン溶出し青黒く変色したりします。
こちらに関しては金属が原因なので、金属の入ってないもので土台やかぶせ物をすることで予防できます。

ただし、一度変色してしまった歯肉を完全に元の色に戻すことは難しいです。
この場合は、金属を使用しないものに交換したりレーザーや外科的処置である程度の回復ができますが、よく見ると周囲と少し違う色になることが多いようです。

 

対応可能な歯科医院を探す必要あり!


実は上記どちらの方法も、どの歯科医院でもできると言うわけではありません。
ですので、まずは対応してくれる医院を探すところからはじめなければなりません。また、保険の治療ではないため、医院によってお値段もさまざまです。
気になったらまずはかかりつけの医院に相談し、必要であれば大学病院や審美などを専門に行っている医院を紹介してもらいましょう。
これからかぶせ物をする予定の方は、せめて前歯は保険外での治療がお勧めです。
 

医院紹介

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