どうして歯科医院は何度も来させるの??
ちゃんとした理由があります!
「歯石取りだけなら1回で全部やってほしいのに・・・。」そう感じることもあると思います。
実はこれ、歯医者さんが意地悪しているわけではないのです。
ポイントは保険治療!
日本には国民皆保険という制度があり、誰もが何らかの公的医療保険に加入しています。そのため、病気や怪我で医療機関を受診したときに実際にかかる医療費の3割(小学校就学前は2割、70歳以上は収入により1割、または3割)の窓口負担で済んでいて、残りの医療費は医療保険からまかなわれています。
皆さん医療機関受診の時には健康保険証を提示されていると思います。
ただこの医療費は皆さんが納めた健康保険料から医療機関に支払われるのですが、医療ですので「病気または怪我などで治療が必要」と判断されないと保険が使えないのです。
そのため医療機関では「診断」があり、それに対する「治療」、治療によりどうなったのかの「再評価」が必要になります。
治療に対する責任が医療側にもありますし、正しく医療が行われているのかの審査機関があり、審査をパスしないと保険料は医療機関に支払われないのです。
簡単にまとめると、
- 病気や怪我があるという診断があってからの治療
- その治療によってどうなったかの診査
があって初めて保険治療と言えるのです。
歯石取りのお話に置き換えると、歯周病という診断がつかないと保険での歯石取りはできないですし、歯石を取ったからには医療機関はその後の歯や歯茎などの経過を見なくてはならないのです。
そのため歯石取りだけだったとしても何度かに分けて行う必要があるのです。
そうは言ってもできれば1回で済ませたい…保険で行う場合は保険を使用するためのルールがたくさん決まっていて、1回でというのは難しいです。
ただこれは保険を使う場合ですので、保険を使わなければ良いのです。
自費でのクリーニングであれば、お口の中全てを1回で行うことも可能です。
ただ自費となると医院によって設定金額や内容にも差がありますので、しっかり相談してからのご利用をお勧めします。
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