セルフホワイトニングってどこまで白くなる?人気の理由と“知っておきたい”ポイント

歯科医院での施術とどう違う?セルフホワイトニングの仕組み・注意点・賢い選び方。

2025.10.29

執筆:編集室 ナビゲーター白井 健

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングが人気の理由と本当に知っておくべきこと

駅前やショッピングモールを歩いていると、“セルフホワイトニング”の看板をよく見かけます。 カフェのようなおしゃれな内装や“低価格で気軽にできる”というキャッチコピーを見ると、思わず「これは試してみたいかも」と感じる方も多いのではないでしょうか。 実際に「エステ感覚でできて楽しい」という声もあり、気軽に始めやすい雰囲気は大きな魅力です。

1. セルフホワイトニングが人気の理由

セルフホワイトニングが広まった背景には、いくつかの理由があります。

  • 低価格で手軽に:歯科医院に比べると1回あたりの料金が安く、学生や若い世代でも利用しやすい
  • 美容感覚で通いやすい:医療行為に当たらないため、“気軽に”“おしゃれに”という表現で訴求できる
  • SNSでの拡散:インフルエンサーや口コミを通じて一気に広まり、店舗数も増加

2. セルフホワイトニングの仕組み

ただし、その仕組みを理解しておくことも大切です。セルフホワイトニングでは過酸化水素などの漂白成分は使えないため、歯そのものを白くする効果はありません。

  • 光触媒(酸化チタンなど)で着色を分解サポート
  • 食品添加物レベルの成分でステインを浮かせる
  • 表面をコーティングして着色が付きにくくなる

つまり「白くする」というより「きれいに見せる」ことが中心です。

3. 歯科医院でのホワイトニングとの違い

セルフは気軽さが魅力ですが、効果の範囲には限界があります。 「他人から見て白い」と感じられるレベルを望む場合には、歯科医院でのホワイトニングが必要です。

  • 歯科医院:過酸化水素を使用し、歯の内部にまで作用
  • セルフ:表面の着色除去が中心で、漂白効果はなし

目的に合わせて「気軽さのセルフ」か「本格的な白さの医院」かを選ぶことが重要です。

4. よくある質問(FAQ)

Q1. セルフホワイトニングは安全ですか?

A1. 使用される薬剤は食品添加物レベルの成分が中心で、基本的には安全性が高いとされています。 ただし虫歯や歯周病がある場合は効果が得られにくく、知覚過敏を感じる可能性もゼロではありません。

Q2. セルフホワイトニングでどのくらい白くなりますか?

A2. 表面の汚れを落とすことでトーンアップを実感できる方も多いですが、歯本来の色以上にはならないのが特徴です。 着色が強い人ほど変化を感じやすい一方、すでにきれいな歯の方は大きな違いを実感しにくいことがあります。

Q3. セルフと歯科医院のホワイトニングは併用できますか?

A3. はい。医院でホワイトニングを受けた後に、セルフで表面の汚れを落とすという使い方もあります。 ただし「セルフだけで白さを保つ」というよりも、医院ホワイトニングを補助するケアとして活用するのがおすすめです。

5. まとめ:セルフは“気軽さ”、医院は“本格的な白さ”

  • セルフは「気軽で安価」「美容感覚で通える」のが魅力
  • 効果は表面の汚れ除去までで、漂白効果はない
  • 本格的な白さを求めるなら医院ホワイトニングが必要
  • 両方を組み合わせれば、ケアの幅が広がる
末光先生コメント

【医師監修】末光妙子 歯科医師 コメント
「セルフホワイトニングは気軽に取り入れられる点でメリットがあります。 ただし“歯の内部を白くする”わけではないため、効果に過度な期待は禁物です。 目的に応じてセルフか医院かを使い分けることが大切です。」