【歯科医師監修】歯の黄ばみはなぜ起きる?
黄ばみの原因と予防・対策方法を知ろう
2022-11-25
監修:医療法人財団匡仁会理事長 - 末光妙子
目次
「口を開くと歯の黄ばみが目立ってしまう…」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。一度着色した歯は、いつも通りに歯みがきをしても元の白い状態には戻りにくいので、解決できないままというパターンも多いようです。
しかし、歯の黄ばみをそのままにしておくと、見た目が美しくないだけでなく、周りの人に良くない印象を与えてしまう可能性もあります。まずは歯が黄ばむ原因を知り、予防することが大切です。
また、黄ばんだ歯をケアするための対策方法もご紹介するので、黄ばみにお困りの人はぜひ参考にしてください。
歯が黄ばんでしまうのはどうして?原因を紹介
「もともとは白かったはずの歯が、気づいたら黄ばんでいた」という人も多いのではないでしょうか。ここではまず、歯の黄ばみが起きてしまう主な原因を取り上げます。
飲食物
ひとつは飲食物です。色のついた食べ物や飲み物には色素が含まれているため、その色素によって歯が着色してしまいます。
着色しやすいものとして、具体的には以下が挙げられます。
- コーヒー・紅茶・チョコレート・ぶどう(赤ワインやぶどうジュースのような加工品も)などに含まれるポリフェノール(タンニン・カテキン・アントシアニンなど)
- ソース・醤油・カレー粉といった調味料に含まれる着色料
これらの色素が歯の表面のエナメル質に付着し、唾液に含まれるタンパク質と結合することによって黄ばみが発生するのです。
なお、この着色汚れ(黄ばみ)のことを「ステイン」と呼びます。ステインは、はじめは歯の表面にとどまっていますが、時間の経過とともにエナメル質に浸透して定着してしまいます。
喫煙
喫煙習慣がある人も、黄ばみが起こりやすいため注意が必要です。タバコのヤニ(タール)が歯にこびりついて、表面を茶色く染めてしまいます。タールは粘着力が強く、落としにくいのも特徴です。
汚れや歯の病気
歯の表面の汚れや病気も、黄ばみを引き起こす要因のひとつです。食べかすなどの汚れが磨き残しによって定着した「プラーク(歯垢)」や、プラークが石灰化して硬くなった「歯石」のほか、虫歯なども黄ばみにつながります。
加齢
加齢が黄ばみの原因になることもあります。歯の表面は半透明の「エナメル質」に覆われており、エナメル質の内部に黄味がかった「象牙質」があります。年齢とともにエナメル質は薄くなり、一方で象牙質は厚くなっていくため、象牙質の色が透けて黄ばんで見えるのです。
また、エナメル質の厚さや象牙質の色は人によって違うため、もともと歯の色味には個人差があり、年齢に関係なく若くても歯が黄色っぽく見える人もいます。
歯の黄ばみが与えるマイナスイメージ
歯が黄ばんでいると、周りの人からマイナスイメージを持たれやすいという一面もあります。具体的にどのように見られることがあるのかを解説していきます。
実年齢よりも老けて見える
肌のシワやシミ、目の下のクマなどと同様に、歯の黄ばみも加齢を感じさせる要素のひとつで、実際の年齢よりも老けた印象を与えてしまうと考えられます。
加齢は歯の黄ばみの原因にもなるため、歳を重ねて黄ばみが進行し、さらに老けて見えるとなると悪循環です。実年齢より3歳以上も上に見られることもあるようで、たかが黄ばみとあなどれません。
清潔感がなさそうに感じられる
歯の黄ばみは、見る人に「歯が汚れているのでは?」と感じさせ、しっかり歯を磨いているにも関わらず不潔な印象を与えてしまうことがあるようです。
特に初対面の人を見るときは、顔に目線が行きがち。なかでも口元は見られやすく、「白い歯=清潔感がある」というイメージを持たれやすいので、逆に黄ばみがあると清潔感に欠けると思われてしまいます。
だらしない印象
歯が白い人は、きちんとケアしていることを感じられ、几帳面・マメという良いイメージを持たれやすいです。反対に歯が黄ばんでいるとイメージダウンにつながりやすくなり、欧米では仕事ができなさそうと判断されるともいわれています。
歯が黄ばんでしまう前にできることは?
見た目の美しさが損なわれるだけでなくイメージダウンにつながる歯の黄ばみは、ないに越したことはありません。そこで、歯が黄ばまないようにするための予防方法をご紹介しましょう。
ホワイトニング歯みがき粉+丁寧な歯みがき
表面汚れによる黄ばみの場合は、ステインを効果的に除去できる・汚れを再付着させにくいなど、ホワイトニング効果が期待できる歯みがき粉を使って歯を磨く方法がおすすめです。
なお、研磨剤入りのものは効果的に汚れを落とす力がありますが、一方で歯を傷つけてしまう恐れもあるため、使用頻度に注意が必要です。
歯を磨く際にはデンタルフロスや歯間ブラシも活用し、歯と歯のすき間や歯と歯茎の境目などのこまかい部分に磨き残しがないように、隅々まで丁寧なブラッシングを心がけましょう。
食後すぐのケア
飲食をしたあとは、時間を置かずにすぐに歯を磨くことで着色を防ぐことができます。歯みがきが難しい場合は、水で口をゆすぐだけでも着色予防に有効です。色の濃いものを食べたり飲んだりした場合は、特に注意を払いましょう。
喫煙習慣があってタバコをやめられない場合は、ヤニが定着しないように、こまめな歯みがきを心がけることも重要です。
黄ばんでしまった歯はホワイトニング施術でケア
黄ばみが起きてしまったときの対策としては、歯の消しゴムや前述したホワイトニング用の歯みがき粉などでセルフケアする方法、歯科医院でクリーニングを受けるなどの方法があります。
しかし、頑固な黄ばみの場合は、それらの方法では解消できないこともあります。そこで、歯科医院で施術してもらう「オフィスホワイトニング」を利用するのがおすすめです。オフィスホワイトニングの薬剤に含まれる過酸化水素には歯自体を漂白する作用があり、歯みがきやクリーニングでは落とせないような根強い黄ばみも解消できます。
なお、歯を漂白できる濃度の過酸化水素は市販のオーラルケア商品などには使えず、有資格者のみに取り扱いが許可されるため、歯科医院でしかその効果を体験することができません。
ミュゼホワイトニングなら、歯に優しく黄ばみを解消
ミュゼホワイトニングでは、歯の表面汚れを落とす「短鎖分割ポリリン酸Na」と、歯を内部から白くする「過酸化水素」でダブルアプローチする「ポリリンホワイトニング」を採用しています。
ポリリン酸は歯を漂白時のダメージから守ると同時に、ホワイトニング後の歯をコーティングすることで汚れの再付着を防ぎます。ついてしまった黄ばみを除去できるうえ、ケア後の着色も防いでくれる優れた成分です。
ミュゼホワイトニングが提供するポリリンホワイトニングの施術は、全国の提携歯科医院で受けることができ、歯科医師や歯科衛生士といったプロの施術で黄ばみケアができるので、利便性も安全性も高くおすすめです。
これまでいろいろな方法を試してもなかなか黄ばみが改善されなかった人も、まずはお気軽にお近くの医院でご相談ください。
ポリリンホワイトニングの詳細 お近くの医院を探す監修歯科医師
医療法人財団匡仁会 理事長・歯科医師 末光妙子 日本大学松戸歯学部付属病院勤務後、一般歯科医院に勤務。虫歯の診療を続ける中で、大切な歯を守るためには予防歯科の普及と、より気軽に歯医者に通うことができる環境が必要と考え、ホワイトニング専門医師として活動を始める。2011年、虫歯予防の効果も得られるホワイトニングの普及のため、専門医院ミュゼホワイトニングの立ち上げに携わり、現在は同歯科医院を運営する医療法人の理事長を務める。
- 所属
- 医療法人財団匡仁会(恵比寿駅前デンタルクリニック・池袋駅前デンタルクリニック)
- 著書
- 『小顔音読~歯科医師が教える、魔法の早口ことば』
- 活動
- 歯科医院向けホワイトニング知識/技術研修の講師・大手企業での口元セミナー・地球こどもサミットや子どもお口電話相談等イベント出演など・8020運動をテーマとした予防歯科イベントの開催・歯科衛生士の接遇スキル・審美歯科の技術向上を目的とした歯科衛生士学校との教育提携・歯科フリーペーパー『FEEDNOTE』で歯科衛生士活躍をテーマにした執筆活動・オーラルケアアイテムの企画/開発/販売 他
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