【歯科医師監修】ホワイトニングで後悔するって本当？原因と予防方法を紹介

歯のホワイトニングは、必ずしも全員が満足のいく結果になるとは限らず、実は「後悔した」という声もあります。せっかくホワイトニングをするのなら、「やってよかった」と思えるような結果を手に入れたいものです。
そこで今回は、ホワイトニングで後悔する原因や後悔しないためのポイントを解説します。本記事の内容を参考に、心から満足できるような白くて美しい歯を手に入れてください。

ホワイトニングとは｜大きく分けて4種類

ホワイトニングとは、黄ばんだり黒ずんだりした歯を白く見せるためのケア全般のことです。ここでは、ホワイトニングの主な4つの種類についてご紹介します。なお、それぞれの特徴は以下の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

▶︎ 歯のホワイトニング（種類・特徴・料金など）わかりやすく徹底解説

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは歯科医院で行われるホワイトニング施術で、漂白作用のある「過酸化水素」が含まれる薬剤を歯に塗ったのちに、ライトを照射するという施術方法です。
歯を白くする濃度の過酸化水素は、資格を持った歯科医師や歯科衛生士にしか扱うことができません。その分、オフィスホワイトニングは高い漂白効果が期待できる施術方法と言えます。

ホームホワイトニング

マウスピースと薬剤を使って自宅で行うホワイトニングケアです。歯科医院で購入する場合は、時間をかけて過酸化水素に変化する「過酸化尿素」という成分が含まれる薬剤が使われます。マウスピースの内側に薬剤を塗って歯に装着し、既定の時間待機するという方法です。
一般的には歯科医院で自分専用に型取りしたマウスピースと処方薬剤を使用しますが、既製品のマウスピースと薬剤（※1）がセットになった市販のキットも販売されています。
ホームホワイトニングの詳細について知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
▶︎ 自宅で出来る「ホームホワイトニング」
▶︎ あまり知られていない「ホームホワイトニング」の費用対効果

※1：日本国内で市販される薬剤の場合は過酸化尿素（および過酸化水素）は含まれず、表面清掃を目的とした薬剤となります。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。両者のメリットを享受できますが、費用が両方分かかるというデメリットも。

セルフホワイトニング

サロンや専門店に行き、自分でケアするホワイトニング方法です。使われる薬剤には歯を漂白するのではなく、歯の表面の着色汚れを落とす成分（重曹・メタリン酸など）が入っているので、表面汚れが気になる（=元の歯自体は白い）方に向いています。
加齢による黄ばみがある方には、セルフホワイトニングではなく漂白効果を期待できるオフィスホワイトニングがおすすめです。

ホワイトニングで後悔した！実際の失敗談

ホワイトニングは多くの方のお口の悩みを解決する一方で、後悔したという声も少なくはありません。それでは一体どんな後悔をしたのでしょうか？
ここではホワイトニングの失敗談を見ていきましょう。原因や理由もあわせて解説します。

あまり白くならなかった

期待に反して「あまり白くならなかった」という不満から、後悔に繋がることも。原因は様々ですが、主に以下のような声がよく聞かれます。

• 歯自体を白くできると思ったのに、表面の清掃だけだった。
• 希望の白さになるには数回通う必要があり、1回では満足いく結果が得られなかった。

前述のとおり、ホワイトニング方法や薬剤によって得られる効果は異なりますが、事前のイメージと実際の結果にずれが生じた形です。
目指す白さは人それぞれ違うので、ホワイトニングで後悔しないためには自分に合った方法を選ぶことが大切です。場合によっては継続して通う・繰り返しケアを行うことも必要になります。
また、ホワイトニング効果を高めるためには回数や期間・適切な頻度もポイントとなりますので、事前にチェックしておくと良いでしょう。

歯茎が痛い

歯科医院でホワイトニングをする際には、薬剤が歯茎につかないよう保護しますが、保護が十分でない場合、歯茎に薬剤が付着しピリピリとした刺激を感じさせることがあります。異変を感じたときはすぐに施術者やスタッフに伝えましょう。すぐに拭き取れば、刺激は数時間～1日ほどでおさまります。
また、自分で行うホームホワイトニングでも、マウスピースに薬剤を入れすぎると歯茎についてしまう恐れがあります。口の中や喉にまで刺激をもたらす場合もあるので、慎重に行うことが大切です。

歯がしみる（知覚過敏）

ホワイトニングの薬剤を塗った際に、歯の表面にある「ペリクル」という膜が一時的に剥がれ落ち、さらに過酸化水素やライトの影響により歯の水分バランスが崩れる事があります。その水分バランスの崩れが原因で歯がしみるという事が起きやすくなります。水分バランスの回復は唾液の質にもよりますが、24時間ほどで90％ほど回復します。これに合わせてしみる感覚も回復していきますので、しみやすいものを控えたり、水分回復しやすいように口内を乾燥させないことが大切です。
また、歯ぎしりなどのクセや歯の表面の削れなどによってダメージがある場合、痛覚を感じる「象牙質」に薬剤の刺激が伝わって知覚過敏になってしまうこともあります。

逆に黄ばんでしまった

ホワイトニング後にペリクルが剥がれることを前述しました。ペリクルがなくなった状態でカレーやコーヒーなど色の濃いものを摂取すると、色素が沈着して黄ばみにつながる恐れがあります。
また、豆乳や豆腐は白いため安心しがちですが、イソフラボンの効果によって黄ばむ可能性があるので要注意です。
通常、ホワイトニング後は2日間程度の飲食制限が必要とされます。
色の濃いものはもちろん、大豆製品のほか、柑橘類やマスタードなど酸性の強いものも控えることをおすすめします。

関連記事「歯を着色させやすい意外な食べ物・飲み物とは？」

ホワイトニングで後悔をしないために、気をつけるべきポイントをチェック

前章のような後悔をしないためにはどうすればいいのでしょうか。事前に確認したい点・気をつけたい点を知っておくことが大切です。3つのポイントを解説します。

カウンセリングで疑問や不安を解消

歯科医院でのホワイトニングやサロンなどでのセルフホワイトニングでは、ホワイトニングの内容・ホワイトニングに必要な費用など、しっかり歯科医師やスタッフの説明を聞くことと、どの程度の白さを目指したいのかなど、自分の意思を伝えることが大切です。
気になる点があれば相談して、きちんと解決できてからホワイトニングに進みましょう。なお、セルフホワイトニング店では、相談などができない場合もありますので、事前にどのようなサービスが含まれるかを調べておく必要があります。

ホワイトニング後の飲食における注意点を確認

ホワイトニング後の着色を防ぐためには、ミートソース・チョコレート・赤ワイン・紅茶など、着色しやすい食べ物や飲み物を摂らないように注意しましょう。また、飲食だけでなく、タバコのヤニの付着予防のため喫煙も避けるべきです。

適切な歯磨きやメンテナンス

飲食のあとはすぐに歯磨きをしましょう。研磨剤は歯の表面を傷つけて食べ物などの色素を沈着させてしまう恐れがあるため、研磨剤の含まれない歯磨き粉を使うのがおすすめです。定期的に歯のクリーニングをしてもらうことも有効です。
また、ホワイトニング後の白さを保つためには、適切な頻度で歯科医院やサロンでホワイトニングを受けることをおすすめします。メンテナンスの頻度は、喫煙や、コーヒーをどの程度たしなむかなどの生活習慣によって変わります。

ホワイトニングで後悔した？アンケート調査を実施

• 調査期間：2022年6月
• 調査方法：インターネット調査
• 調査人数：100人
• 調査対象：全国20代～50代

ホワイトニング経験のある方を対象としたアンケート（質問「ホワイトニングをしてよかったですか？」）の集計結果、94％の方が「ホワイトニングをしてよかった」と回答しています。残りの6％の「いいえ（後悔した）」と回答した方の声もあわせて見ていきましょう。

満足している人の意見（94％）

• 人前で自信をもって笑えるようになった
• ポジティブな気持ちになれた
• 見た目の印象が変わった

■人前で自信をもって笑えるようになった

• 笑った時や写真を撮る時などに表情が明るく見えるようになった気がします。ホワイトニングをする前は歯の着色が気になって笑えなかったので、これは良かったことですね。（40代）
• やっぱり白い歯と黄色い歯では、その人の印象がかわります。白い歯にしたほうが自信をもってしゃべることができたり笑顔になれたりできます。（50代）
• 歯の黄ばみが気になり、大口を開けて笑えない時期があったので、ホワイトニングをすることで自分に自信を持つことが出来た。（30代）

■ポジティブな気持ちになれた

• 歯が綺麗になったことで、顔の印象が良くなったからです。今までよりも自分に自信が持てるようになりました。（20代）
• 見た目が美しくなっただけでなく、気分的にもリフレッシュできたこと。さらに人前でも自信を持って話せるようになった。（50代）
• 歯のトーンが上がることで、清潔さは勿論、自分に投資することは自分の美意識も更に上がるような気がします。（20代）

■見た目の印象が変わった

• 着色汚れがかなり気になっていたので、上手く綺麗に改善することができたので、行って良かったと感じています。（30代）
• ホワイトニングしたことで清潔感が出たし、印象が明るくなったと言われた。気持ち的にも前向きになれたように思う。（40代）
• お茶をよく飲むので茶渋がつきやすく、歯並びも悪いため歯磨きだけでは全ての汚れを落とすことが出来なかったけれど、ホワイトニングをして着色汚れが取れ歯のトーンが明るくなったので良かった。（20代）

ホワイトニングをしたことによって、清潔感のある歯を手に入れただけでなく自信まで持てるようになったことや、周りの人に良い印象を与えられるようになったことを喜ぶ声が多く挙がりました。歯の色に悩む方にとっては、ホワイトニングは悩みの解消・改善につながる有効な方法であることが、これらの声からうかがえます。

後悔している人の意見（6％）

• 思ったより白くならずに後悔
• 不自然な白さになり後悔

■思ったより白くならずに後悔

• たいして変化がないからです。高いお金を払ったのに白くならなくてしない方が良かったと後悔してしまいました。（50代）
• 思っていたような白さにならず、目に見えての効果を感じることができなかったので、後悔しているを選択しました。（20代）

■不自然な白さになり後悔

• 自分が思っていた以上に歯が白くなりすぎてしまった為に、面と向かって人と話していると、その人の視線が口元に来るのが気になります。（40代）

ホワイトニングをして後悔したという意見には、自分のイメージした結果が得られなかった点が多く指摘されていました。
歯の変色の状態・原因によって適した方法が違う点や、どこまで白くなるかの説明を事前に受けられなかった場合は、このような後悔を感じる方が多いかもしれません。
一方で、「白くなりすぎて後悔」といった一見不思議に思える回答もありました。実際にホワイトニングをすることで不自然な見た目になることを懸念される方は少なくありません。ラミネートベニヤやセラミックといった作り物の歯を被せて白く見せる方法を除けば、通常、1回のホワイトニング施術で不自然なほど極端な白さになることはありませんが、どの程度で白すぎると感じるかには個人差があります。

後悔のないホワイトニングを！

ホワイトニングをすることで満足できたという方が多い一方で、期待と結果とのギャップから後悔に繋がってしまう一面も見えてきました。 このことからも、せっかくのホワイトニングで後悔しないためには、どの方法が自分の目的に合っているのか？という点が重要と言えます。
ホワイトニングの仕組み・目指すゴールを知り、それぞれのメリット・デメリットを理解することから、「後悔しないホワイトニング」を選んでみてください。わからないことや不安がある場合は、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。
ミュゼホワイトニングでは相談のみOKの歯科医院も多数！お近くの医院をチェックしてみてください。

ミュゼホワイトニングでは、従来のホワイトニングの悩みとされていた「強い痛み」「高額な施術費用」「厳しい飲食制限」といったデメリットを解決した、「ポリリンホワイトニング」による施術をすべてのクリニックで導入しています。
短鎖分割ポリリン酸を使用する施術には、漂白のダメージから歯を守ると同時に、コーティングにより汚れの再付着を防ぐなどのメリットがあります。
さらに、施術費用は 1 歯 550 円（1 回約 1 万円ほど）と大変リーズナブルにご利用いただける点が魅力です。初めての方はトライアル価格でのご利用が可能ですので、「お試しホワイトニング20」をチェックしてみてください。 料金一覧はこちら 初回お試しメニューはこちら お近くの医院を探す